ときめきポニーテールでは中古セーラー服を販売しておりますが本物(女子中高生が実際に着用した使用済みまたは中古・新品)は実によく出来ていて日本が誇るメイドインジャパンの産物です。
それ以外のものはあらゆる面で超えることはありません。
ブルセラ・コスプレ業界ではメーカーとしてオリジナルを製作したり弊店でも特注で作ってもらったり色々とチャレンジをしていますがなかなかうまくいきません。
新品・中古セーラー服はデザインから始まって綿密な技術を要する縫製、パターンの研究、生地素材に至るまで全て各々が専門分野です。さらにボトムのスカートのプリーツはもうこれだけで専門メーカーでなければ製造が困難な技術が必要です。
現在は
(1)生地は防臭、抗菌、撥水であること
(2)立体裁断仕立であること
(3)形態安定の肩パットの使用
(4)何度洗濯しても型崩れしないまたは丸洗いもできる
(5)スカートプリーツも洗濯で型崩れしない
など質の条件が厳しいです。さらに新品・中古セーラー服は一見、なにげない生地ですが、いざ製作するとなるとここから入手が難しいです。
ウールの混紡率も0・30・50・100となりますし(残の比率はポリエステルです。)セーラー服の生地の織り方も
(1)サージ・・・ザラザラした感じで斜め織(セーラー服販売はこちらが中心)
(2)カシドス・・礼服などに使用する平織
となり本物は本当のプロでなければ作れません。今や純正以外のセーラー服はほとんど中国、タイ、韓国で縫製されることが多いですが5年や10年でこの技術を習得するのは困難で日本での熟練職人は30年や40年選手がこの業界をささえております。
私は関西方面なのであまり他県のことは分からないのですが女子中高生の中古セーラー服もおおまかに3タイプあるそうで
(1)関東、東北バージョン・・・衿が丸く小さめ、そのぶんスカーフが大きめ。
(2)中部バージョン・・・衿がまっすぐのびていて細めのリボンをあしらう。
(3)九州バージョン・・・裾近くまで伸びた衿と小さめのスカーフの手結び。
岡山県の倉敷、児島へは私自身、何度も足を運んだことがありますが日本有数のセーラー服製造、販売の聖地です。デニムジーンズも同様ですがここは本当に町全体が衣料の製造工場です。
そしてそのほとんどが家内工業だからびっくりです。
しかも各々の家が分担して異なった作業工程をしています。この家は生地、その隣は縫製、また隣はプリーツといった具合で町全体が工場となつており、いろんな家からはさまざまなミシンの音が聞こえてきます。
大手セーラー服販売メーカーももちろんこの町に集中します。セーラー服の製作、販売、ブルセラマニアの方で困ったことがあればこの町のタウンページを調べると突破できるかもしれませんね。 |